プロジェクトマネジメント勉強会

私の経験上、プロジェクトマネジメントで大切だと思っている考え方を定期的に発信します。

大丈夫です、問題ありませんと言ってしまう心理

何か困っていることはありませんか?と聞くと、大丈夫ですと言われる。何か課題はありませんか?と聞くと、問題ありませんと言われる。でも、実際は大丈夫では無かったり、問題があったり。だったら、聞いた時に言ってよって思うのですが、悪気があって隠しているわけでも無さそうです。

困っていることはありませんか?のようなオープンクエスチョンでは、なかなか事実をあぶり出すことが難しいです。少し質問の仕方を変えてみましょう。実はこんな問題が起こっていませんか?と聞いてみる。YES・NOで答えられるクローズドクエスチョンで質問するのです。すると、実はそうなんです、という回答が返ってくることがあります。きっと質問された本人は、問題なのか、そうでないのか?のイメージを持てていなかったのでしょう。もしかすると、問題には気づいていたものの、自分で何とかしなくてはいけないと思っていたのかも知れません。それが、大丈夫です、問題ありませんという回答に繋がっている可能性が高いです。

このような、問題をあぶり出す為のクローズドクエスチョンが出来るようになるには、失敗のパターンをいくつか持っておく必要があります。失敗に向かう行動を取っていないか?をクローズドクエスチョンで確認するのです。失敗のパターンの話は、過去に投稿していますので、リンクを貼っておきます。参考になればと思います。

失敗のパターンを持っておく - プロジェクトマネジメント勉強会

進捗報告でも、大丈夫です、問題ありませんと言ってしまうことが散見されます。本当に大丈夫なら良いのですが、問題があっても周りを安心させようとしてしまうのか、問題が無い風の作文をしてしまうのです。

遅延してるけど、○○が出来ているから、リスクは低いです、みたいな報告です。なになにだけど、なになにだから大丈夫という論調は、一度疑ってみて、ロジックが破綻していないことをチェックすべしです。

過去に似たような話しとして、報告は多少疑うべし、という投稿をしました。こちらもリンクを貼っておきますので、参考になればと思います。

報告は多少疑うべし - プロジェクトマネジメント勉強会