プロジェクトマネジメント勉強会

私の経験上、プロジェクトマネジメントで大切だと思っている考え方を定期的に発信します。

プロジェクトは性悪説がちょうどいい

これまでの記事でお話ししたことを、一言で説明するのであれば、こうなると思います。

プロジェクトマネジメントは、性悪説で行うこと。

プロジェクト計画では、計画通りに進まないときにどうするか?を示す。進捗報告では、報告内容を疑う。リスク管理では、心配毎はすべて洗い出す。課題は大きくなる前に解決してしまう。まさに、心配性がなせる技です。心配性になり、性悪説で進めましょうという話です。

楽観的に上手くいくイメージを持って、明るい未来に向けて邁進したい欲求はあります。その方が楽しそうですからね。でも、特に大規模なプロジェクトとなると、これから起こることをすべて見通すことはできません。何かあっても何とかなるだろう、大丈夫なはずた!という根拠のない自信だけでは、想定外を乗り越えることは難しいのです。

災害に備え、水や食料を備蓄しておく。大きな病気になることもあり得るから、医療保険に入っておく。日常生活の中でも、最悪を想定した準備をします。これと同じで、プロジェクトも最悪を想定し、マネジメントする必要があります。

でも、大地震が発生したらどうしよう、ガンになってしまったらどうしよう、このような心配ばかりの生活より、未来に向けて希望のある生活を送りたいものです。プロジェクトも心配することは大事なのですが、これだけでは寂しい。明るく前向きに、楽しみながら進めたいものです。

それに向けては、達成を喜ぶ、成長を喜ぶことにします。長きに渡るプロジェクトであっても、小刻みに達成感を味わえるよう、スモールゴールをいくつか設定します。ゴール毎に、大袈裟に喜んでしまえばよいのです。

課題が見つかったとしても、凹む必要はありません。課題は発生するもので、それは織り込み済み。やっぱり課題が出たか!というトーンで笑い飛ばしちゃうくらいがちょうどいいと思います。解決したら、成長に繋がりますし、大袈裟に喜べばよいのです。

なぜ課題を笑い飛ばすことが出来るのか?それは、課題は出るものと想定していたからです。想定していたら、どーんと構え、冷静に対応が出来るのです。性悪説で考えることが、結果的にイキイキワクワクとプロジェクトを進めるカギとなるのです。