ひとつ、非常にシンプルな理屈があると思っています。組織はマネージャー次第で良くも悪くもなるということです。経営者が良くなれば会社は良くなります。本部長が良くなれば本部が良くなります。部長が良くなれば部が良くなります。PMが良くなればプロジェクトが良くなります。マネージャーってものすごく重大な任務を持っているのです。
では、どういう状態を「良い」というべきでしょうか?いろいろ定義はあると思うのですが、私はこれだと思っています。
仕事が上手く進み、メンバーが成長実感やモチベーションを感じている状態。
成長実感やモチベーションは、最初に与えられるものではなく、上手く行った結果得られるものです。メンバーひとりひとりの仕事が上手く進むような采配が必要です。
仕事を上手く進めるには努力が必要です。さて、「努力ば必ず報われる」は本当でしょうか?これ、間造いで「正しい方向の努力は報われる」が正解だと、東進ハイスクールの林修さんは言ってます。サッカーで全国優勝するという目標に対して、毎日10時間のリフティングの練習を続けたとします。リフティングはめちゃくちゃ上手くなりますが、全国優勝の方向には向かっていないですよね。このように、努力は量だけではなく、方向が大事なのです。つまり、努力はベクトルだということです。
マネージャーは、メンバーを正しい方向に向けること。努力が報われ、結果や成長実感につながり、最終的に良い組織になって行くんだと思います。また、メンバーも今向いている方向が正しいのか?を確認することが重要です。